第8回なじみ講演会を令和元年5月11日に開催しました。
今回はコミュニケーションスキルを上げる具体的方法について、グループワークを交えて3時間の濃厚な時間でした。
コミュニケーションスキル高めることにより、家族関係、人付き合い、もちろん患者さんとのいいコミュニケーションができる打率が、4,5割から7,8割に上げることが可能となる。
より人の役に立つためには
個人の専門性×到達度この両方の掛け算が大切。どちらがより重要かというと1:9で到達度が重要と言われている。 現場で役に立つためには、何か資格を取るなど専門性を上げるのでは無く、到達度を上げる方が一気にレベルアップが可能となる!
学びを生かすためには『こうなりたい』を宣言することが大切!
何を学ぶか?学びたいか?意識するだけで成果が変わる
コミュニケーションは、相手の反応>自分の言動
相手の反応が大切。自分が思ってもいなかった反応が返ってくると、それは良いコミュニケーションでは無い。
よいコミュニケーションのために必要なこと
- 関係性作り
- スピーキングスキル
- リスニングスキル
- 目標設定
中でも関係性作りが1番大切
信頼関係を強めるコミュニケーションの取り方
『合わせてくれる、聴いてくれる』この2つが大切!実はこれが抜群に上手いのは詐欺師
合わせる
ペースを合わせる
医療の現場では、「相手のペースで聴けるかが大切になってくる。」 相手に対して聴き心地が良いかを考える。
動きを合わせる(ミラーリング)
さり気なく不自然にならない位の合わせ方がポイント。相手が身振り手振りでコミュニケーションをとる人なら、少しくらい大袈裟にしても良い。つまり、相手の動きを見て、動きを合わせるのがいい。
聴く(スピーキングスキル)
あいづち
話しを促したり、疑い、驚き、共感も表現出来る。色んな場面で使える。
まとめ・確認
あえて聞いてみるのが大切。聞いてなかったのかいぶかられるのではと不安に思う人が多いが、正反対。まとめをすることで聴いてもらえた感が増す。
思いをしっかり伝える方法
『メッセージ』の伝え方
『医療者目線』と『患者目線』は異なることを意識する。
一般的に伝える場合、主語は『私』『あなた』『私たち』では、あなたメッセージが多い。
これは相手にとっては命令された強要されていると感じることが多い。
『私たち』は一体感が出る。私たちは『私』と『あなた』の協力関係を前面に出すので、受け入れられやすい。
言い回しを沢山持っているといざという時役に立つ。
勇気を与えるメッセージは『良い部分』具体的に誉める。
例えば、「いつ来てもシーツがピシッとしていますね」「いつもメモをきちんと取ってくれてありがたいです」と誉める。
『過程』と『感謝』を交えて伝える。
例えば、亡くなった後のお話で、「こうこうこういった過程があったけど、奥さんがこうしてくれたから本当に助かりました」と伝えると、「ああ、ちゃんと見てくれていたのだ。間違ってなかった。良かった。」との満足感を持ってもらえる。
『アドバイス』の際のポイント
3ステップでアドバイスを行う
- 『受け取る準備を確認』ワンクッション置く。お願いされて
- 『アドバイス』
- 『実際に何をするか』相手にどう動くか尋ねる