診療内容
在宅医療とは、「通院が難しい患者さんに対して、医師がご自宅に訪問し、在宅で診察や治療を行う医療」です。訪問診療では、医師が定期的に訪問し、診察や検査、薬の処方、予防的な指導を行います。通常は月2回、ご自宅にお伺いし診察しますが、患者さんの病状によっては月に3回以上訪問させていただくこともあります。
ご自宅で診察が受けられます
患者さん一人ひとりが、住み慣れた場所で安心して、その人らしい生活を送れるように、患者さん及びご家族からじっくりとお話をお伺いして、適切な医療サポートを提供します。
24時間365日対応
家で過ごす上で最も不安なのは急変時です。もしも、病状が悪くなったときは、夜間・休日を問わずいつでもご連絡ください。当院は在宅専門のクリニックのため通常の外来はありません。病状悪化の場合にも速やかに対応が可能です。
各分野の専門家・医療機関と連携
看護師、介護士、ケアマネージャー、薬剤師、栄養士などと連携しながらご自宅での生活をサポートします。病院で抗がん剤などの通院治療を受けながら、訪問診療を受けることもできます。希望があれば連携医療機関などへの入院もできます。
国民健康保険や社会保険などの各種保険に対応
病院の入院や外来の場合と同じように診察が受けられます。また、年齢や疾病によっては介護保険も利用できます。国が定める特定疾患の場合は公費負担もあり、障害者手帳をお持ちの方であれば自治体からの補助を受けることもできます。
訪問診療にかかる費用について
訪問診療にかかる費用の土台になるのは在医総管(在宅時医学総合管理料)と呼ばれる費用です。そこに、患者様の状態に応じた訪問や各種検査・処置の費用が加わります。
在医総管
在宅時医学総合管理料を略した名称です。いわば、ご自宅で医師による診療を受けるための毎月定額の基本費用のことです。
訪問診療
医師による定期的な訪問の都度の費用です。訪問の回数は、患者様の状態を把握したうえで患者様ご本人やご家族とお話させていただいたのち、決定させていただきます。
往診(緊急時対応等)
上述の定期訪問に含まれない、臨時に訪問診療が必要になった場合に発生する費用です。訪問の曜日・時間により異なります。
症状や状態に応じた検査・処置
患者様それぞれの状態に応じて、必要な検査(血液検査など)や処置を行う場合に発生する費用です。
居宅療養管理指導
ご自宅での介護・療養に関する相談に対応するために必要な費用です。また、よりよい医療環境を整備するために、ケアマネージャーなどへ情報提供を行い、連携を図るための費用です。
機能強化加算算定について
当院は「かかりつけ医」として、必要に応じて次のような取り組みを行なっています。
- 健康診断の結果に関する相談など、健康管理に関するご相談に応じます。必要に応じ、専門の医師・医療機関をご紹介します。
- 介護・保健・福祉サービスの利用に関するご相談に応じます。
- 夜間・休日の問い合わせへの対応を行なっています。
- 受診している他の医療機関や処方されているお薬を伺い、必要なお薬の管理を行います。
医療機能情報提供制度に基づいて徳島県が運営するホームページ「医療とくしま」にて、かかりつけ医の機能を有する医療機関等を検索できます。希望する条件にあった医療機関を見つける一助としてご活用ください。
訪問診療の月額費用例
患者さんの年齢・状態・経済状況によって費用は大きく異なります。
医療保険・介護保険とも1割負担・月2回ご自宅を訪問の場合
自己負担費用(月額):約8,500円〜9,500円
(令和4年4月1日現在)
患者様の症状をお知らせいただけましたら、診療費用の目安を算出してお知らせできます。各種保険・公費負担のご利用についても説明いたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。