徳島の空に惹かれ、千葉県から移り住んだのはミレニアムの2000年でした。それから大学6年、初期研修2年を過ごしました。この地で多くの方に出会い、支えられてきました。皆さまのお陰で今があります。開業を考えた時に徳島の方に恩返しをしたいという想いが沸き、この地に戻ってきました。
私は、一般企業に12年間勤務した後に医師になりました。その理由は、家族の病気や死に直面して、健康の重要性を痛感したからです。せめて身近な人だけでも健康で幸せになって欲しい、そのためのお手伝いをしたいとの想いがあったからです。医学部在学中に家庭医の存在を知りました。家庭医とは特定の専門科にとらわれず、すべての人を診る医者です。これこそ求めていた医師像だと直感し、卒業後は家庭医専門医のトレーニングを受けました。その後更に、在宅医療の現場で経験を積んでいます。
世の中には障がいや病気のため入院したり、施設に入居している方が大勢います。また、急変時の不安や介護負担がネックとなり家で暮らすことを諦めている人がいます。このような方が家で暮らそうとした時、それを支えるために医者をはじめとした多職種がチームを組んで支える在宅医療の制度があります。しかし、充分に認識されていないことと、実際に在宅医療を行なっている医師が少ないことから、残念ながらあまり普及していないのが現状です。私はお世話になったこの徳島の地で、在宅医療を通じて、一人でも多くの方に家での安心した暮らしを提供したいと思っています。
院長 太田敦(おおた あつし)
経歴
- 愛知県出身
- 大学卒業後一般企業勤務
- 徳島大学医学部卒業
- 徳島健生病院初期研修
- 京都家庭医療学センター家庭医後期研修
- 岡山家庭医療センター勤務
- 愛媛県松山市たんぽぽクリニック勤務
- 2018年10月より おおた在宅クリニック開業
- 現在に至る
資格
- 日本在宅医療連合学会認定 在宅専門医・指導医
- 日本医師会認定 産業医